六龍鉱泉(上野)

上野まで来て、ふと思い出しました。
不忍池の少し奥に、湧いている銭湯がある事を。
動物園通り沿いに左手に不忍池を見ながら歩いていくと、鴎外荘と言うホテルがあります。
そこにも、鴎外の湯という温泉施設があるのですが、目的地はこちらではなく、もう少し先です。
ここを過ぎたら直ぐ左の小道に・・・。
あった。
電信柱に一応、わかる様な目印があります。
ここを入ったら目的の銭湯です。
『六龍鉱泉』
この風格、佇まい。
歴史を感じる建物です。
シブい。シブすぎる。

さてと、確かシャンプーやボディソープは備え付けがあったから、タオルだけ買お。
番台で、料金を払い、タオルを購入して中の脱衣所へ。
脱衣所のロッカーにも歴史を感じるのですが、鏡のところに貼ってある昔の検査証がすごい。

温泉成分を証明するものと思いますが、書体も文面も今の物と全く違うのです。

それだけ歴史があるということでしょう。


脱衣所脇には、中庭があって池があります。
縁側にちょっと出て涼むのも気持ち良いはず。
池には綺麗な錦鯉が泳いでいます。
外国の人とか連れてきたら喜ぶだろうな。
さてと、浸かりますかね。
銭湯絵画は、多分だけど岩国の錦帯橋かな・・・?
迷うのはここが東京だから。
こんな橋、関東で見たかな・・・。
ま、いいか。
ここのお湯は、赤褐色と言うか、真っ黒い感じです。 
蒲田とかで聞く、黒湯と呼ばれるのと似たものと思います。 
関東ローム層の関係で、植物片が残った地層を経由する水がそんな色になるんだとか、何かで聞いたな。 
と、いうことは、この水にはフミン酸が豊富ということでしょうかね。 
フミン酸って、何かに良かったかな・・・。 
脱衣所の「効用」表示には、打ち身に疲労回復に皮膚病になどなど、結構色々書いてたから、色々効きそうなお湯みたいです。
東京の銭湯は基本的に熱めだ。
大概慣れてきたけど。
一緒に入っているおじいちゃん達は、よく平気なものだ。
さて、上がるか。
良い湯でした。
風呂上がりに、上野でなんか・・・。
それも良い。
よし、また少し歩こうか。