尾道

尾道駅を降りて、何処を巡るか考える。
千光寺はまず行かないとだから、取り敢えず東に向かう。
林芙美子像があるアーケードに入る。
少し寂しい感じのするアーケードですが、地方の商店街は、何処もそういう雰囲気を持っています。
そう考えれば、尾道は観光客も多そうですから、他よりは明るい感じがしている様に思います。
港の方に出てみたりして、街を散策。
静かで、そして味のある雰囲気と、観光客で行列のできる活気が所々に混在する不思議な雰囲気があります。
食事してから、千光寺のロープウェイへ向かう。
千光寺のロープウェイは、「基本」定時運行でしたが、定員になり次第運行すると言うファジーな感じでした。
運が良ければ待たずに登れる。
それなりに団体さんが乗ってきたので、ちょっと前に動き出しました。
千光寺の山頂駅についた時には、雨雲は去って、綺麗な景色が見えました。 
晴れたのなら・・・。 
文学の小路を歩いて降りてみましょう。
文学の小路から見える、松の枝越しの尾道水道は、結構絵になります。
少し下れば、千光寺の境内へ到着です。
下ってきて、直ぐにあるのは鐘楼・鐘撞堂です。
そこからの尾道水道は、逆に遮るものがない、これも結構な絶景です。
少し下れば、千光寺の境内へ到着です。 
下ってきて、直ぐにあるのは鐘楼・鐘撞堂です。 
そこからの尾道水道は、逆に遮るものがない、これも結構な絶景です。
丁度、ロープウェイも上がってきました。
良い感じの絵です。
善光寺をお参り。
そんなに高い山ではないので、このまま下りますか。
ちょっと下った所に大きめの公園がありました。
ん?!
ドッグトレーナーの訓練かな。
犬紐を付けていない犬が公園の真ん中に座っています。
ベンチには何やら何人か人が座っています。
そして、ベンチの周りにはもう少し小さい動物の影がポツリポツリ。
ベンチにいたおじさんに話を聞くと、
「いつもここの野良猫に餌やりに来るんだ。」って。
煮干の入った袋に猫のカリカリを混ぜて持ってきていました。
なので、この猫たちは野良で、餌が貰えるから集まって来ているみたいでした。
大体5匹ほど。
尾道は猫が多い町って事になっていますが、こう言う所に沢山いる理由があるみたいです。
「犬も野良だよ。」
えっ?!
野良犬・・・?
野良犬なんて、ここ数年見たことがない。
まだ居たんですか?
「保健所から逃げてきたんだ。命からがら。」
ん〜。保健所から逃げてきたってのは本当かどうか・・・。
「人間を信用していないから5メートル以内に人を入れさせないよ。あっちの犬なんて、あの距離を保っているんだ。」
犬達に何があったかは知らないですが、とにかく人に近寄らないのは確かです。
何か人間に酷い事をされたんでしょう。
元の飼い主か、保健所の人にか・・・。
飼うからには命を大事にしないといけないですね。
じゃ、どうも。
また下り始めます。
あ。
三重塔だ。
お寺さんで、天寧寺です。
室町時代に創建した歴史あるお寺みたいです。
三重塔は元は五重塔だったそうですが、江戸時代初期に痛みの激しい4、5層目を取り払って三重塔になったそうです。
それでも400年ほど経っているそうで、国の重文です。
歴史分の侘びと言うか渋さがあります。
ここにも猫が。
確かによく見かけます。
塔をバックにポーズをとっています。
写真に写るのがわかっているみたいです。
さらに下ると、また猫がいました。
これは飼い猫みたいです。
飼い主一家が、
「入ってきたらいけんよ!」と、注意しています。
高い塀の向こう側は畑の様で、畑に入れない様に注意していたのですが、ヒョヒョっと塀に跳び上がって、塀の上でガリガリと爪を研ぎ、ササッと塀の上を歩いてピョンと向こう側へ。
飼い主がダメって言ってるのに・・・。
なんて自由なのか。猫とは。
尾道、猫の町。
なんともよく見かける町でした。
尾道はお寺の町とも言われているので、寺社仏閣も沢山あります。
ロープウェイの麓駅まで下りてきました。
その横にも渋い神社がありました。
『艮神社』
点のない良いって一文字で「うしとら」と読む事を初めて知りました。
勉強になります。
本当はそういったお寺めぐりとかも見応えがあるそうですが、ちょっとトラブルがあって、もう空港に向かわないとです。
久々に来た。尾道に。
記憶が確かなら高校生以来。
はや20年以上経っていますが、ほとんど変わっていないイメージの町。
時間が切り取られたようなノスタルジィを感じます。
そんな町でした。