赤津加(秋葉原)

遅い時間でもないので、何処かに寄って帰ろう。
最近では珍しく寒く感じないし、少し歩いても良いかな。
と、言うことで、神保町から秋葉原方面に歩いて、ある居酒屋さんに行ってみることにしました。
神保町からは、靖国通りを下って、小川町辺りから外堀通りへ折れます。
JR総武線の高架下をくぐり抜けて、電気街の方に進みます。
電気街ですが、秋葉原駅から中央通りを越えた辺りは、少し前に社会現象になった「メイドカフェ」の乱立地帯。
通りには、メイドさんのカッコした女の子達が客引きをしています。
中には学生の服を着ている人もいるので、この通りに入る度に、「法律的にまずい未成年なのか。そんなカッコしているだけで成年なのか。」訳が判らなくなってしまいます。
このサイバーチックな、日本のカルト的文化の混沌とした通りに純日本家屋(木造)が現れます。
『赤津加』
まさにイリュージョン。混沌とした街のエアポケット。
この町によくぞ残ったものだと思うばかりです。
店先の一枚板の「菊正宗」の看板も、物凄くシブくてかっこいいです。

お店の入り口も、何やら隠れ家感があって、良い雰囲気、佇まいです。

お店の中は、大きなコの字カウンターがあって、かなりの存在感があります。
その他、テーブル席に小上がりと、店内は結構広いです。

先ずは飲み物ですね。

カウンタの正面に鎮座する酒燗器で、お酒を頼むと燗をつけてくれます。

寒いし熱燗スタートにしましょう。

熱燗が出てくる時に、お店の人が一杯目だけ必ずお酌をしてくれます。

付き出しは、ワカメと赤貝の酢の物でした。
なかなか絵になります。

そうしたら、料理の注文。

あのメニューだけはまず頼まないとです。

鶏もつ煮込み


この鶏もつ煮はかなり上品です。
味噌仕立て。

汁は煮込み特有のドロッと感はなく、サラリとしています。
モツも結構入っていますが、メイン食材は、厚めの鶏皮です。
プニプニ、クニュクニュと触感が良い。
皮身が多いのですが、脂っぽくないところをみると、下処理がとても丁寧なのだと思います。

後、何を頼もうかなぁ。

と考えていると、
「節分なのでどうぞ。」と、おかみさんが福豆をくれました。
そうか。節分か。
じゃ、めざしを食べないとかな。
めざしは・・・無い様です。
イワシの丸干しはありますけど。
「イワシの丸干しとめざしってどう違うのか?」と、お店の人と話になりました。
「うちの丸干しはほっそいやつですからねぇ。目指しって半干しみたいな感じですよね・・・。」って。
良く解らなかったので、めざしはスルーです。

鶏つくねの照り焼き


つくねの串のイメージしていました。大きさも。
だったのですが、全く違うものが出てきました。
見た感じはハンバーグです。

大きさなのかふっくら感があります。
コリコリと軟骨も挽きこまれて触感が良いです。
卵黄のコクがプラスで美味。

何だか頼むタイミングが悪かったからか、飲むタイミングとあまり合いませんでしたので、これにて終了。

あっ。ぬた頼むの忘れてた・・・。
今度来た時には頼まないとだな。